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鎌鼬 [都市伝説]

 ぼくが、小学校にあがるか、あがらないかぐらいの時、祖母に連れられて銭湯に行ったときのことなんです。まだ小さいですから、銭湯の広い洗い場を、キャッキャッ走り回っていたんです、そしたら、洗い場ですから、石けんの泡を踏だんでしょうね、、ツルッと滑って、前につんのめったんですよ。あのときの感覚は今も覚えていますが、タイルの床が自分の目の前に、いきなり、飛んできた感じでしたね。そしたら、目の前が真っ赤になったんですよ。痛くも何ともない、でも体が動かない。白いタイルが目の前にあるんですが、それが、赤いタイルになっている。いや、赤い水の川が、ぼくの顔の下を流れているように見えたんです。ギャーギャー悲鳴が聞こえる、祖母の声が聞こえたような気がして、ぼくは意識がなくなったんだと思いますよ。そのあとは、祖母に聴いた話ですが、ぼくは、あごから床につんのめたのですが、普通だったら、あごの先端を、すりむくぐらいですむような感じなんですが、そのときは、耳の下から反対側の耳の下まで、パックリと鋭い刃物で切られたように、傷口が口を開けて、そこから血が噴き出していたそうです。ぼくは、銭湯から救急車で病院に運ばれたそうですよ。医者も、事件かと思ったそうです。 祖母は、あれは、鎌鼬(カマイタチ)だね、寿命が縮まったよと、言ってました。あるんですよ、本当に。ぼくの傷は正面からは見えません、仰向けに寝ると、いまでも痛々しく残っているのが見えます。見たい方は連絡してください、ただし女性のみですが・・・。

タグ:都市伝説
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